[PW008:Windows10]2020年2月時点でもWindows10への無償アップグレードができました

かねてより告知されていましたとおり、2020年1月14日にWindows7の公式サポート期間が終了しました。そこでこれを機に、少し遅くなりましたがWindows7で動作していた事務所のPCをすべてWindows10にアップグレードすることにしました。

公表されているWindows10への無償アップグレード期間は既に終了しています。とはいえ、もしアップグレード作業中にライセンスキーが必要になっても作業の途中でライセンス購入を要求してくるだろうと考え、とりあえずWindows10のメディア作成ツールを実行しました。

するとどうでしょう。実際にはいくつかの選択肢を選択しただけであっさりとWindows10へアップグレードできました。これは予想外でしたが、きっと知らないうちに条件を満たしていたのでしょう。とにかくこれといって特徴のない市販PCですし、今も理由についてはよく分かりません。

本稿掲載日時点でも、私が利用したWindows10メディア作成ツールと同じものをMicrosoft公式ホームページからダウンロードできました。Microsoftが一般公開しているツールなので間違いはないでしょうが、ご利用は自己責任でお願いします。

[PW007:Windows10]SurfacePro5のUEFI

SurfacePro5のような今日のパソコンでは、電源を入れるとまず最初に裏でUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)という制御プログラム(ファームウェア)が立ち上がり、そこでCPUやマザーボード上の各種ハードウェアのチェックを行なっています。従来のパソコンでも同様の役割をもつものとしてBIOS(Basic Input/Output System)というものがありましたが、仕様が古すぎるため最近では淘汰されつつあります。UEFIはこのBIOSの仕様を現代版に拡張した新BIOSといえるものです。

さて、そのUEFIですが、SurfacePro5ではハード面の様々な制御を行うスイッチのような作りとなっており、パソコン画面から操作が可能です。そしてこの画面を使えば、通常では操作できないハードウェア上の設定を変更することができるようになります。例えば、フロントカメラのON・OFF切り替え、起動デバイスの順序変更、タイプカバーの設定など様々なスイッチがあります。

これらのスイッチは購入時に最適な状態に設定が入っているため通常は触る必要はありません。しかし万一のトラブル時の対応などに、UEFIの存在自体は覚えておくと役に立ちます。

■SurfacePro5でUEFIの操作画面を表示させる方法

『音量の+ボタンを押し続けながら電源を入れる』

SurfacePro5のUEFIで個人的におすすめな機能は『Enable Battery Limit』です。これはバッテリー充電を50%までとするリミッター機能です。これによりバッテリーの劣化スピードを抑えることが期待できます。もちろん稼働時間も半分になるので、私のようにそれでも構わない人向けですよ

[PW005:Windows10]Windows7のサポート期限が迫っています

Windows7のサポート期限が迫っています。期限は2020年1月14日となっています。

近年のWindowsのサポート期間は概ね10年となっており、その前半と後半でサポート内容が異なります。

まず前半の5年間を目安に提供される『メインストリームサポート』。これはセキュリティ更新プログラムの他に、機能拡張用のアップデートプログラムも配信されるものです。

そして後半の5年間を目安に提供される『延長サポート』。こちらは原則としてセキュリティ更新プログラムだけの配信となります。

Windows7は2009年にリリースされました。2019年の現在は延長サポート期間にあります。そしてその延長サポートももう半年ほどで終了になるというわけです。

Windowsはサポート期限が過ぎたからといって直ちに動作しなくなるものではありません。とはいえ期限が過ぎたWindowsにはセキュリティ更新プログラムが全く提供されなくなってしまいます。Windows7をご利用中の方は、お早めにWindows10への切り替えも検討されるとよいかと思います。

[PW004:Windows10]NAS上の共有フォルダへのアクセスに失敗した時の対処法

先日、自宅に設置してあったNAS(ネットワーク上のHDD)に久しぶりにアクセスしようとしたらいつの間にか参照できなくなってしまっていました。

また別件ですが、久しぶりに社内の複合機に設定しておいた共有フォルダにPCからアクセスしようとしたら、こちらもいつの間にか参照できなくなっていました。

両者は場所も環境も違うネットワークです。現象以外に似ているのは『アクセスしたのが久しぶり』で『Windows10である』という点ぐらいでしょうか。

結論からお話しすると、これらの原因はWindows10のSMB(エスエムビー)の設定にありました。

SMBは、昔むかしのWindows時代のさらに昔、DOSというオペレーティングシステムがまだ主流だった頃に発表された、ネットワーク共有を目的とした通信プロトコルです。何度も形を変えながら現代のWindows10でも使われています。

Windows10のコントロールパネルを調べてみるとSMBの機能がOFFになっていました。以下のように機能をONにすることで、NASや複合機の共有フォルダへアクセスできるようになりました。

 

コントロールパネルの『プログラム』にある『Windowsの機能の有効化または無効化』をクリック
『SMB 1.0/CIFS クライアント』のチェックボックスにチェックを入れる

[PW003:Windows10]Windows Defenderと市販のウィルス対策ソフト

Windows10には『Windows Defender』というウィルス対策機能が標準で搭載されています。Windows Defenderによる保護状況は『スタート』→『設定』→『バージョン情報』で確認できます。

さてここで、Windows標準搭載のWindows Defenderと市販のウィルス対策ソフトではどちらを選ぶべきかを考えてみます。

巷では「Windows Defenderは無償なので、やはり市販のウィルス対策ソフトでないと安心できないな」という意見が根強くあるようです。しかし現在のWindows10のWindows Defenderのウィルス検知力は市販のウィルス対策ソフトと遜色ないとまで言われています。(ちなみにWindowsXPあたりのWindows Defenderでは、おまけ程度の防御力と評価されていた時期もありました。)

ただ、現在の市販のウィルス対策ソフトは総合セキュリティ対策ソフトして機能するものがほとんどです。ウィルス対策はもちろん、Windows Defenderでは対応しきれないフィッシングサイト対策や通信監視による不正侵入のブロック等、高度なセキュリティ対策が期待できます。パソコンの使用目的や環境に合わせて市販のウィルス対策ソフトの導入を検討すればいいと思います。

なお、パソコンによっては最初から有償のウィルス対策ソフトが入っているものがあります。それにはたいてい3カ月~半年ぐらいの試用期間がついているのですが、そこにはちょとした落とし穴があります。

とにかく『ウィルス対策ソフトは試用期間が過ぎたらそのまま放置しない』ように気をつけてください。

試用期間を過ぎて動作しなくなったウィルス対策ソフトを放置したままにすると、ウィルス対策ソフト自体はもちろん、Windows Defenderも機能しなくなってしまうのです。これではパソコンが無防備状態となってしまいます。

Windows Defenderを有効にするには、試用期間が過ぎたウィルス対策ソフトをアンインストールし、Windows Defenderの機能をONにすれば大丈夫です。

[PW002:Windows10]WHOISとは

WHOISとはインターネット上のドメインの所有者情報を検索するためのプロトコルのことで、読み方は『フーイズ』です。

例えばこのブログのドメインは『office-takahiro.com』です。そしてこのドメインも含めあらゆるドメインにおいて、その所有者が誰でどのようなサーバを割り当てられているのかについていつでも検索できるわけですが、それはWHOISのおかげです。しかしWHOISで公開されてしまう情報はこの他にも多岐に渡ります。

■WHOISで公開される情報(抜粋)

姓 (Last Name)
名 (First Name)
組織名 (Organization)
国 (Country)
郵便番号 (Postal Code)
都道府県 (State/Province)
市区町村 (City)
丁目番地 (Street)
建物名等 (Street)
メールアドレス (Email)
電話番号 (Phone)
FAX (Fax)

このようにWHOISで公開される情報には個人情報に直結するものが多く含まれています。もちろんWHOISの情報公開は、ドメインの作成時に自分で行うものではあります。とはいえ、そもそもWHOISの意味を知らないと、何となく住所や電話番号などを登録してしまうこともあるかもしれません。

そこでWHOISの情報公開に少しでも不安がある場合には、ドメインを管理しているプロバイダによる『代理公開』を選択しておけば間違いないでしょう。代理公開とは、個人情報の代りに、各プロバイダが自社の一般的な内容を使ってWHOIS情報を公開してくれることです。これなら個人情報が公開されずに済むので安心ですね。

[PW001:Windows10]OneDriveで固まる時の対処法

Windows10にはクラウド上にドキュメントを保管して一元管理できる『OneDrive』というアプリケーションが標準搭載されています。複数の場所から複数のPCを利用している方に重宝されるアプリケーションのひとつです。私もOneDriveにはよくお世話になっています。

ところが最近、OneDrive上に保管したドキュメントをダブルクリックで開こうとしたり、ファイル名を修正しようとしたり、ファイルコピーをしようとしたりすると、エクスプローラーが固まってしまうという現象が頻発するようになりました。

一度こうなってしまうとエクスプローラー上部に『(応答なし)』と表示されマウスカーソルがくるくると回り続けてしまうのです。こんなときは仕方なく×ボタンで強制終了するしかありませんでした。

ネットでもいろいろと対処方法を探しました。しかし『WindowsとOneDriveを最新版にアップデートしましょう。』『OneDriveをアンインストールしてGoogleDriveを使いましょう。』ぐらいしか情報が見つかりません。

ひとしきり途方に暮れたあと今度は、最近行ったPC環境の変更作業が関係しているのではと考え、よくよく自分の行動を思い出してみるとようやく原因が分かりました!

固まってしまう原因は『エクスプローラーのプレビュー表示をオンに変更した』ことにありました。

どうやらエクスプローラーでファイルをクリックした際に行われるプレビュー表示が、OneDrive上で行われたときにだけ固まってしまうようです。

プレビュー表示をオフに戻したところ、元通りにサクサクと動作するようになりました。