[SK023:相続](7日以内)死亡届

身内が亡くなったときに最初にしなくてはならないのは死亡届です。これは死亡後7日以内に届け出なくてはなりません。とはいえ、実際には葬儀社を手配するとすぐに手続きが始まります。

死亡届の右側は死亡診断書になっています。遺族は、亡くなった病院の医師からもらった死亡診断書を、死亡届に転記します。

届出先は、死亡者本人の死亡地または本籍地もしくは届出人の住所地のいずれかの市町村長役場です。届出人は親族ですが、役所への提出は葬儀社が代行してくれることが多いようです。

死亡届の提出の際に、埋火葬許可の申請も行い、火葬許可証を受け取ります。火葬許可証は火葬の際はもちろん、納骨時にも必要となります。火葬が終わっても火葬許可証は捨てないようにしてください。

[ZD004:雑記]フラメンコギターコンサート

先日、横浜みなとみらいホールで開催されたクラシックコンサートを鑑賞してきました。

今回のコンサートは通常のクラシックオーケストラの他にフラメンコギターの演目も入っていました。指揮者には中田延亮氏、演奏には神奈川フィルハーモニー管弦楽団、司会には田添菜穂子氏、今回の目玉であるフラメンコギター奏者には沖仁氏という、まさに現在世界規模でご活躍されている方ばかりでした。

特にフラメンコギターは初めて観ました。おしゃれな衣装の若い3人の男性奏者がステージ上の椅子に座っておりスポットライトを浴びています。ひとりはギターを持っていますが、あとのふたりは手ぶらです。ギター奏者がフラメンコ調のテンポの良い曲をギターで奏で始めます。ギターでフラメンコを演奏するので、指使いが通常のギターとは全く異なります。ギター本体を太鼓のようにタンタカ叩いたりもします。そんななか手ぶらのふたりはギターの演奏に合わせて様々な手拍子を打ち始めます。実はこの修練を積んだ手のひら自体が『パルム』と呼ばれる立派な楽器なのです。そしてしばらくパルムを打ち続けた後に、ひとりがおもむろに立ち上がり、カタカタカタッと足技を駆使したフラメンコを踊りだすのです。

このコンサートは趣向を変えながら4年前から毎年行われており、私は全て観に行っています。来年も開催されるとのことなので今から楽しみにしています。

[PE002:Excel]離ればなれの複数セルへの一括入力

連続して隣り合っている複数のセルに対し同じ内容を入力する場合はコピー&ペーストで簡単に行えます。

では、お互いが離ればなれになっている複数のセルに対し同じ内容を入力したい場合にはどうすればよいのでしょうか。

 

【手順】

1.[Ctrl]を押しながらひとつめのセルをマウスクリックして選択(反転)する

2.[Ctrl]を押したままふたつめのセルをマウスクリックして選択(反転)する

3.一括入力するすべてのセル上で2.を繰り返し、最後に[Ctrl]から指を離す

4.一括入力するすべてのセルが選択されていることを確認し、最後に選択したセル上で内容(文字でもデータでも式でも構わない)を入力し、[Ctrl]+[Enter]を押す

 

これで選択されていたすべてのセルの内容が一括で書き換わります。

[PE001:Excel]Microsoft Excelの小技集

Microsoft社のExcelには『知っていたら何倍も効率よく仕事ができるようになる小技』がたくさんあります。

タイトルが[PE]で始まるブログの記事に、これまで私が自分で使っていて便利だと思ったExcelの小技をブログに載せていきます。

掲載している小技は『Microsoft Office Home and Business 2016』で動作確認をしています。

本ブログ中にあるExcelはMicrosoft社の登録商標です。

[SK022:相続]相続手続きの全体スケジュール

相続手続きは相続開始の10カ月後までに行う『相続税の申告』までで一区切りです。その間、いくつかのタイミングで大切な手続きの期日が到来します。まずはおおまかに全体のスケジュールを把握しておきましょう。

 

<相続開始>
↓↓↓

【7日以内】
・死亡届

【3カ月以内】
・遺言書検認
・相続人確定
・遺産確定
・生命保険金請求
・相続放棄または限定承認

【4カ月以内】
・所得税の準確定申告

【10カ月以内】
・遺産分割協議書
・相続登記
・相続税の申告

[HM006:民法大改正]第九十条(公序良俗)

民法九十条(公序良俗)において記載されていた『目的』という文言が削除されました。

<改正民法>
第九十条 公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする。

<参考:改正前民法>
第九十条 公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は、無効とする。

 

民法90条は民法の大前提ともいえる『公序良俗』に関する条文です。公序良俗違反とは、例えば愛人契約や殺人依頼の契約などがポピュラーです。

過去の判例では、

・愛人契約のような、人倫に反する行為
・殺人依頼のような、正義の観念に反する行為
・悪質商法のような、暴利行為
・芸娼妓(げいしょうぎ)契約のような、個人の自由を極度に制限する行為

などが公序良俗違反にあたるとされています。

さらに公序良俗違反は当事者同士で無効なのはもちろん、善意の第三者も無効を主張できるとしています。例えばAB間の公序良俗違反の売買契約はもちろん無効ですが、転売などで後から関係に入った第三者CもAB間の無効を主張できます。

また過去には、ワイロを受け取って便宜を図った公務員が起訴されたという事例があります。このとき被告は「職務上のルールには則っており正当な行為といえる。公序良俗違反にはあたらない。」と主張したのですが、その訴えは退けられています。その法律行為の結果が贈賄者の利益になる場合には、たとえ直接の目的となる法律行為自体が正当なものであったとしても公序良俗違反にあたると判示されました。

今回の改正であえて『目的』という文言を削除し、こうした「法律行為の直接の『目的』に限定して公序良俗違反の判断をしてはいない」という過去の判例を反映させることになりました。

[GG004:外国人雇用]労働力不足はむしろチャンス

需要より供給が不足している時には供給側の値段が上がります。ですから現在のように労働人口が足りない状況下では、企業は賃金や職場環境などの待遇改善を積極的に進めないと、いい人材がなかなか集まりません。

もちろん待遇改善にはコストがかかり簡単にはできません。しかし賃金を抑えたいからといって外国人労働者を国外から招き入れてばかりですと、今度は社会保障などの国家システム全体への影響が大きくなり過ぎてしまいます。

それではどうすればよいのでしょうか。

ここで久留米大学の塚崎公義教授は、『日本の労働力不足を解消するためには安い外国人労働者を増やすよりもむしろ、日本人の賃金を上げる方が効果的である』と唱えています。これには一瞬「??」となるかもしれませんが、ご紹介すると次の通りです。

塚崎教授が唱える本来のあるべきサイクルとは、

①企業の内部留保ばかりが増えて、賃金が上がらないのはおかしい

②政府が強制的に最低賃金を上げる

③高い賃金を支払えない企業が徐々に淘汰される

④企業努力の結果、生産性の高い企業が生き残る

⑤③の企業で働いていた労働力が④の企業に流れる

⑥賃金が高止まりで維持される

⑦生き残った企業間でさらに高いレベルの競争が起きる

⑧企業はより良い製品やサービスが提供できるようになる

⑨徐々にインフレ傾向になり景気が上向く

⑩需要が高まり設備投資や雇用がますます増える

⑪企業の生産性がさらにUPし企業体力もUPする

⑫さらに高い賃金で優れた人材を確保でき国際競争力があがる

⑬日本経済が継続的に活性化される

安い労働力を求めすぎると日本経済の活性化が遅れ、結果的に経営者にとっても好ましくない状況になるのかもしれません。

[ZD003:雑記]映画『日日是好日』

先日、妻に連れられて、黒木華さん、樹木希林さん、多部未華子さんが出演されている茶道の映画『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』を、TOHOシネマズ上大岡で鑑賞してきました。

そういえば映画館はかなりご無沙汰なので、私にとっては少し懐かしい感じすらしました。そして妻と違って私は茶道にあまり詳しくはありませんが、そんな私でもとっつきやすく楽しむことができる映画でした。

映画を観る前は、単に茶道が上手くなっていく過程を描いた主人公の成長物語なのかと思っていましたが、いい意味で期待を裏切ってくれました。100分の映画の中では全編、泣いて、笑って、学んで、悩んで、壁にぶつかって、発散して、嫉妬して、落ち込んで、影響を受けて、決意して、感じて、感謝する。いわゆる、ごく普通の人たちのごく普通の世界が描かれていました。それも大半はお茶席以外の場面で。そしてそれがなんとも心地いいのです。なぜでしょうか。不思議ですね。

各出演者の演技も見事です。あまりにも皆一様に自然体なのに驚かされました。とても演技とは思えないくらいです。もともと派手なパフォーマンスを売りにする映画ではないので、微妙なしぐさや表情に高度な表現力が要求されたことと思います。

あと、演出面で心に残った点をいくつか挙げてみます。

まず、当たり前ですが、カメラワークは静かで派手な動きがほとんどありません。広大な自然から茶室のお道具にいたるまで、美しい四季折々の映像が満載で、どのシーンを切り取っても画になります。日本って本当にいい国だと再確認できました。

そして、なにより音がいいです。この『音がいい』というのは、音質の良さの意味ももちろんありますが、それ以上に音を使った演出がうまい、という意味です。例えば主人公の典子が茶席の所作に集中していくシーンがあります。その際の音の表現として、いままで周りであれほどうるさく鳴いていたセミの声が徐々に消えて無音になっていきます。きっと茶席に集中していく典子の耳にはそう聞こえたのでしょう。そしてその無音の時間がしばらく続きます。ここはお気に入りの演出でした。その他にも、風の音、水の音、草木の音、雷雨の音、獅子落としの音、小さな生き物の鳴き声など、すべての音が『日日是好日』の表現に一役買っていました。

久しぶりの映画館での映画鑑賞でしたがいろいろと感じることが多くとても満足でした。TOHOシネマズ上大岡はきれいで居心地の良い空間でしたし、これからはもっと映画館に足を運ぼうと思いました。

なお、映画『日日是好日』の公式サイトには映画のワンシーンを切り取ってお茶の基礎を教えてくれる『お茶講座』というページがあります。

これは解りやすいし楽しいのでお勧めです。きっと、ほっこりできると思いますよ。

[GG003:外国人雇用]経営者サイドからみた新在留資格制度

2019年4月から開始予定の外国人労働者の受入枠拡大は、「少子高齢化で労働力が不足して困っている。でも賃金の上昇はなるべく抑えたい。」という経営者サイドの切実な要求に応える特効薬、という側面があります。

今回のようにより多くの外国人が働ける制度を整備すれば、たしかに短期間で人手不足を解消できるかのように見えます。試算では初年度だけでも、4万人の外国人労働者を受け入れることができるとしています。そして毎年継続することで数万人ずつ外国人労働者の人口が増えていきます。このように人材確保の選択肢が広がるので、特に人手不足に悩まされている業界の経営者層からは歓迎されることでしょう。

[GG002:外国人雇用]新在留資格と移民政策

新在留資格である「特定技能」には1号と2号があります。特定技能1号は、在留期限が5年で家族帯同ができません。特定技能2号は、在留期間が更新可能(上限なし)で家族帯同が可能となっています。

このため、野党のみならず自民党の一部の議員からも、「特定技能2号は事実上の移民政策ではないのか」との意見が出されています。現時点では詳細はほとんど固まっておらず、これから議論をして具体的な内容を省令で定めるようです。私も引き続き注目していきたいと思います。