[SK045:相続]相続税の基礎控除額

相続税には申告不要(相続税がかからない)金額の範囲が設定されています。これを『基礎控除額』と呼びます。

基礎控除額 = 3,000万円+法定相続人数×600万円

例えば遺産が5,000万円あったとします。この5,000万円全額が相続税の課税対象となるわけではありません。仮に法定相続人が息子一人だった場合、上記の計算式に当てはめると、基礎控除額は、3,000万円+600万円=3,600万円となります。すると相続税の課税対象額は5,000万円ではなく、5,000万円から3,600万円を差し引いた1,400万円だけとなります。(なお、1,400万円をもとに実際に計算すると相続税は160万円となります。)

現在の基礎控除額の計算方法は2015年改正後のものです。昔はもっと基礎控除額が大きかったのですが残念ながら減額されてしまいました。とはいえ、今でも大きなメリットであることに変わりはありません。簡単に計算できますし基礎控除額は早めに把握されておくことをお勧めします。