[SK044:相続]居住用不動産の生前贈与の優遇措置

昨年2018年7月6日に『民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律』が成立しました。この法律は相続手続の改正法で、(一部を除き)2019年7月1日が施行日となっています。いよいよ来月からスタートです。

この改正法の特徴をひとことで言うと「超高齢化社会を見据えた充実の配偶者優遇措置」です。

例えば居住用不動産の贈与などに関する優遇措置』。これは婚姻期間20年以上の夫婦間の場合、居住用不動産の生前贈与・遺贈を遺産の先渡しと取り扱う必要がなくなる、という新しい措置です。

それでは法改正前の相続では、自分の死後に妻が住む場所に困らないようにと考えた夫が「生前に妻へ家を贈与した」場合、どうなるのでしょうか。実はこの場合、「遺産の先渡し」としてこの家も相続計算に「含まれて」しまいます。

するとこの場合、「妻は生前贈与を受けた” 家 ”という相続財産を先に貰っている」ことになります。となると、その分、その他の預貯金などの相続財産が少なくなります。そのため妻は生活費などに困り、結局夫から生前贈与までしてもらった家を手放さねばならなくなることもありました。

それが今回の法改正では、妻が生前贈与を受けた居住用不動産は(条件を満たせば)相続計算の対象とならなくなったので、妻にとっては生前贈与された家が原因で預貯金の相続分が減ってしまうような事がなくなりました。

[PW002:Windows10]WHOISとは

WHOISとはインターネット上のドメインの所有者情報を検索するためのプロトコルのことで、読み方は『フーイズ』です。

例えばこのブログのドメインは『office-takahiro.com』です。そしてこのドメインも含めあらゆるドメインにおいて、その所有者が誰でどのようなサーバを割り当てられているのかについていつでも検索できるわけですが、それはWHOISのおかげです。しかしWHOISで公開されてしまう情報はこの他にも多岐に渡ります。

■WHOISで公開される情報(抜粋)

姓 (Last Name)
名 (First Name)
組織名 (Organization)
国 (Country)
郵便番号 (Postal Code)
都道府県 (State/Province)
市区町村 (City)
丁目番地 (Street)
建物名等 (Street)
メールアドレス (Email)
電話番号 (Phone)
FAX (Fax)

このようにWHOISで公開される情報には個人情報に直結するものが多く含まれています。もちろんWHOISの情報公開は、ドメインの作成時に自分で行うものではあります。とはいえ、そもそもWHOISの意味を知らないと、何となく住所や電話番号などを登録してしまうこともあるかもしれません。

そこでWHOISの情報公開に少しでも不安がある場合には、ドメインを管理しているプロバイダによる『代理公開』を選択しておけば間違いないでしょう。代理公開とは、個人情報の代りに、各プロバイダが自社の一般的な内容を使ってWHOIS情報を公開してくれることです。これなら個人情報が公開されずに済むので安心ですね。

[PE014:Excel]シート保護とオートSUM

例えば自作のExcelの表を友人に使ってもらうケースを想像してみてください。その際、自由に数字を入れてもらうのはいいのですが、既に数式を入れてあるセルについては壊されたりしたら困ります。そんな時は以下の手順で数式が入っているセルにロックをかけておきましょう。

■数式が入っているセルだけをロック(編集不可)する手順

1.数式が入っていない(=修正を許可する)セルをマウスで選択
2.選択したセルの上で右クリック⇒『セルの書式設定』
3.『保護』タグ内の『ロック』の『 ☑ 』を外してから『OK』
4.『ファイル』⇒『ブックの保護』のボタンを押下
5.『現在のシートの保護』⇒そのまま『OK』

 

さて、シート保護をかけるとなぜか編集メニューにある『 Σ』(オートSUM)ボタンがグレーアウトして押せなくなります。オートSUMは表計算でよく使う機能なのでこれが使えないと大変不便です。とはいえ、これはExcelの仕様なのでどうしようもありません。

そこで、私はショートカットキーを使って回避していますのでご紹介します。

■オートSUMのショートカットキー

『Alt』 + 『Shift』 + 『ー』

上記のショートカットキーは私のようにノートパソコンを使っている場合を想定しています。左手で『Alt』と『Shift』を押しながら右手でひらがなの『ほ』のキーを押す感じですね。(本来のショートカットキーは『Alt』+『=』)

それにしてもなぜシート保護の時に、わざわざ『 Σ 』ボタンをグレーアウトさせているのでしょうね?

[SK043:相続]遺留分の概念

遺留分というのは、相続人が相続できる最低限の遺産配分(取り分)のことです。遺留分を主張できる権利は優先度が高く、たとえ被相続人本人の意思である『遺言』をもってしても害することはできません。遺留分には相続人の生活保障、セーフティーネットの役割があります。

遺留分について以下にまとめておきます。

■遺留分権利者

・配偶者(妻や夫)
・子
・直系尊属(親)


■遺留分割合

法定相続分の半分


■消滅時効

相続が開始していることと、自分の遺留分が侵害されていることの両方を知った時から1年(除斥期間10年)

さらに遺留分について押さえておきたい実務上の知識としては、

 『兄弟姉妹には遺留分がない』

 『子には代襲相続の者も含まれる』

 『胎児でも出生すれば遺留分減殺請求権が認められる』

などがあります。

[PW001:Windows10]OneDriveで固まる時の対処法

Windows10にはクラウド上にドキュメントを保管して一元管理できる『OneDrive』というアプリケーションが標準搭載されています。複数の場所から複数のPCを利用している方に重宝されるアプリケーションのひとつです。私もOneDriveにはよくお世話になっています。

ところが最近、OneDrive上に保管したドキュメントをダブルクリックで開こうとしたり、ファイル名を修正しようとしたり、ファイルコピーをしようとしたりすると、エクスプローラーが固まってしまうという現象が頻発するようになりました。

一度こうなってしまうとエクスプローラー上部に『(応答なし)』と表示されマウスカーソルがくるくると回り続けてしまうのです。こんなときは仕方なく×ボタンで強制終了するしかありませんでした。

ネットでもいろいろと対処方法を探しました。しかし『WindowsとOneDriveを最新版にアップデートしましょう。』『OneDriveをアンインストールしてGoogleDriveを使いましょう。』ぐらいしか情報が見つかりません。

ひとしきり途方に暮れたあと今度は、最近行ったPC環境の変更作業が関係しているのではと考え、よくよく自分の行動を思い出してみるとようやく原因が分かりました!

固まってしまう原因は『エクスプローラーのプレビュー表示をオンに変更した』ことにありました。

どうやらエクスプローラーでファイルをクリックした際に行われるプレビュー表示が、OneDrive上で行われたときにだけ固まってしまうようです。

プレビュー表示をオフに戻したところ、元通りにサクサクと動作するようになりました。

[ZD010:雑記]ユーミンのコンサートに行ってきました!

ユーミンが2018年9月から行なってきた全国ツアー『Ghana presents松任谷由実TIME MACHINE TOUR Traveling through 45years』。私も先週、友人達と日本武道館まで観に行ってきました。この日本武道館のコンサートは当初予定になかった追加公演です。

公式発表によると、今回のコンサートはこの追加公演を含め全国16か所40公演とのこと。参加人数はなんと40万人!

今回のコンサートはタイトル通りまさしくユーミンの『音楽のタイムマシーン』。過去から現在までの45年分の楽曲の中から選りすぐった名曲を約3時間、30曲近く熱唱!

もちろん全てが名曲でしたが、特に『守ってあげたい』、『ダイアモンドダストが消えぬ間に』、『やさしさに包まれたなら』など、かつて私が高校受験のさなかにカセットテープが擦り切れるまで何度も何度も繰り返し聞いた楽曲が、まさに目の前で本人によって歌われているという光景にはさすがに震えました!

演出も見ごたえがありました。巨大な発掘現場とタイムマシーンをイメージした装飾で全体が360度ゆっくりと回転し続けていた舞台装置。躍動感あふれる踊りやたまにクスッとさせられる演劇。プロジェクションマッピングを駆使した特殊効果。さらにサーカス顔負けのアクロバティックな曲芸まで!と、とにかく観客を愉しまるのだという気迫を肌で感じました。

おかげで元気をたくさんもらって帰ることができました。なんどもアンコールに応えて声をからしながら歌ってくれたユーミンにお礼を申し上げたいと思います。ほんとうにありがとうございました。これからも素敵な楽曲を世に送り出し続けてください。

[SK042:相続]借家権・借地権の相続

借家権や借地権は相続の対象になります。借家権や借地権は一般的に財産権として解されているためです。

借地権は生前贈与と相続とでは扱いが異なるので注意が必要です。

例えば地主の承諾について。借地権を生前贈与する場合、その土地の地主の承諾が必要です。しかし相続の場合、地主の承諾は必要ありません。

名義書換料についても、生前贈与の場合は必要となりますが、相続の場合は必要ありません。

相続とは第三者への譲渡ではなく、本人に成り代わって引き継いだ権利義務だからです。

[SK041:相続]死亡退職金の相続

会社勤めをしていた夫が死亡したとします。その際に会社から支払われる死亡退職金ははたして相続の対象となるのでしょうか。

結論として、一般的に死亡退職金は相続の対象とはなりません。(ただし、各会社の内部規定にもよります。)

死亡退職金の主たる目的は、被用者の収入に頼って生計を立てていた遺族の生活保障にあります。よって、受給権者となる妻や家族などの遺族は、相続人としてではなく、生活保障を受けるという自己固有の権利として死亡退職金を取得するものと考えられています。

となると、相続人の中で死亡退職金の受給権者になれる者と受給権者になれない者がいると、両者間で遺産相続時に不公平が生じてしまうこともあるわけです。そのため実務では死亡退職金を特別受益とみなして相続計算をすることなどが個別に行われています。

[PE013:Excel]オートフィルを使いこなす

Excelには、『日、月、火、水、木、金、土…』のような連続データや『合格、合格、合格…』のような同一データをマウスで簡単に連続入力する方法があります。これを『オートフィル』と呼びます。

例えばB1セルに『水』というデータが入っているとします。B1セルをマウスでクリックし、そのあと枠の右下にある『■』にマウスカーソルを合わせます。マウスポインタが『+』の形になるのでそのまま連続データを入れたいセルまでマウスをドラッグすれば『木、金、土…』という連続データが入ります。また、B1セルに『合格』というデータが入っているときに同じ操作をすると『合格、合格、合格…』という同一データが入ります。

上記の例で、例えば隣のA列のA1からA9セルに既に何らかのデータが入っている場合には、マウスドラッグの代りにB1セルの『■』の上でダブルクリックをすると、B1からB9にオートフィルのデータが連続して入力されます。この方法だとドラッグより簡単に連続入力ができます。

このようにオートフィルで連続データや同一データを簡単に入力できますが、連続データにするためにはあらかじめ『ユーザー設定リスト』を登録しておく必要があります。

『ユーザー設定リスト』は[ファイル]⇒[オプション]の画面から[詳細設定]⇒[全般]にある[ユーザ設定リストの編集]から登録できます。

『日、月、火、水、木、金、土』などのよく使うリストは予め登録されていますが、もしリストになくてもこの画面で追加登録が可能になっています。

[ZD009:雑記]令和元年

令和元年おめでとうございます!

テレビではどのチャンネルも新天皇陛下の御即位の中継で沸いています。本日の皇居は雨天の予報から一転、とてもいい天気です!やはり天気がいいと気持ちがいいですね。テレビ中継では、たった今、『即位後朝見の儀』が終わったところです。

さあ次の時代がいよいよ始まりました!皆様にとって素敵な時代となりますように。