[SK005:相続]法定相続分

遺産相続の割合は民法で規定されています。これを『法定相続分』といいます。相続人別の法定相続分は以下の通りです。

配偶者と子    ・・・ 配偶者[1/2]、子[1/2]

配偶者と直系尊属 ・・・ 配偶者[2/3]、直系尊属[1/3]

配偶者と兄弟姉妹 ・・・ 配偶者[3/4]、兄弟姉妹[1/4]

配偶者のみ    ・・・ 配偶者[全部]

血族相続人のみ  ・・・ 順位が最上位の血族相続人[全部]

同一順位の人達が複数いた場合は頭数で平等に割ります。例えば上記の『配偶者と兄弟姉妹』のケースで、兄弟姉妹が3人いる場合、配偶者は1/2のままで変わりませんが、3人の兄弟は1/4をさらに3等分した1/12をそれぞれが相続することになります。

お客様からよくご質問をいただくのが、上記の『血族相続人のみ』のケースです。例えば、配偶者がいなくて、子1人、親2人、兄弟3人がいる場合はどうなると思いますか。この場合、第1順位の子が全部の財産を相続します。子1人、親2人、兄弟3人の全員で山分けになるのではないので注意しましょう。

[SK004:相続]法定相続人

『法定相続人』とは、民法で定める相続人のことです。

相続人が複数いる場合、その優先順位は民法で規定されています。配偶者は常に相続人になります。配偶者以外については、優先順位の高い順に以下の通りとなります。

第1順位 ・・・子

第2順位 ・・・直系尊属(父母など)

第3順位 ・・・兄弟姉妹

上位の順位の者が一人もいない時に、はじめて下位の順位の者が相続人となります。例えば子が一人もいない場合に初めて父母が相続人になります。この場合、兄弟姉妹は相続人にはなりません。この順位の考え方は、お客様から度々ご質問を頂戴しています。おさらいをしておきましょう。