[SK056:相続]遺産分割に関する民法改正

被相続人が亡くなったあとに相続人が複数いる場合、これら共同相続人全員で遺産分割協議を行って遺産分割を行います。

ここで、被相続人である父親の預金口座のキャッシュカードを管理していた長男がいたとします。そして、父親の預金が他の共同相続人達へ遺産分割されてしまうのを嫌がった彼が、父親の預金を勝手に引き出して、さっさと使い込んでしまったとします。さてこの場合、そのおカネは遺産分割の対象とできるのでしょうか。

これまでの民法では、相続開始後に処分されてしまった財産は遺産分割の対象から「外す」こととされていました。今回のように、相続開始後に長男によって使い込まれてしまったおカネも例外ではありません。そのため他の共同相続人にとって大変不公平な制度でした。

そこで2019年7月1日に民法の相続法が改正されました。その中で「遺産分割前に遺産に該当する財産が処分されてしまったとしても、共同相続人全員の同意があれば、その財産を遺産分割の対象に含むことができる」ことになりました。そして(ここがポイントなのですが)、この共同相続人には財産を処分した当人を含める必要がありません。つまり今回のケースでは、(使い込みをした)長男の同意がなくとも、他の共同相続人たちが全員同意すれば遺産分割が可能になったというわけです。

[SK055:相続]銀行口座の名義変更に必要なもの

銀行等の金融口座を相続した場合、口座の名義変更(あるいは解約)をすみやかに行うことになります。その際には、各銀行等の窓口に相談するのが確実ですが、いずれの金融機関においても『相続届』に準じた書類を提出するよう求められます。

この書類には、自分だけでなく相続人全員の『署名』と『実印』による押印を要求されることがほとんどです。実印には『印鑑証明書』も必要です。

その他にも、『亡くなった被相続人と相続人全員の戸籍謄本』や『口座の通帳・カード』が必要ですし、『遺言書』や『遺産分割協議書』を要求されることもあります。

前述したように、相続人全員の協力が必要となるので、口座の名義変更は思った以上に面倒です。なるべく手間をかけなくて済むように段取りよく進めていきましょう。

[SK054:相続]名義変更を忘れずに

明確な期限が設けられていないことが多く、つい後回しにされてしまいがちなのが相続に伴う各種名義変更です。

例えば金融機関の場合、口座名義人が死亡すると全ての取引を停止させてしまいます。このままですと相続した預貯金が下せないばかりか、意図しない公共料金の滞納などにも繋がってしまいます。さらにそのまま放置しつづけているうちに次の相続が発生してしまい相続人や関係者が増えてしまうと、遺産分割がさらに複雑になってしまいます。

特に預貯金口座を相続したら速やかに名義変更あるいは解約して払戻しを受けるようにしましょう。

[ZR007:雑記]富士五湖旅行

本栖湖。美しい光景!

先日、富士五湖へ家族旅行に行きました。今回の旅行ではいつにもまして富士山の圧倒的な存在感を堪能することができました。

富士山。まさに快晴!

今回は幸いにも天気に恵まれ、雲一つない快晴となりました。そのおかげでコンパクトカメラやスマホしか持っていない私でも、くっきりとした富士山や富士五湖の写真が撮れました。

富士山山頂。思わず拝んでしまう威厳があります。

11月の割に暖かく、風がほとんどない穏やかな陽気のなかで、たくさん歩くことができました。河口湖周辺ではちょうど『紅葉まつり』が開かれており、多くの外国人観光客などで賑わっていました。肝心の紅葉は始まったばかりという感じで、見頃になるのはまだこれからというところでしたが、場所によってはきれいに色づいていました。

燃えるように色づいた紅葉。
始まったばかりの紅葉は様々な色が同居しています。

今回の宿は『ふふ河口湖』さんにお世話になりました。こちらの宿は河口湖湖畔から少し離れた閑静な場所に位置しています。人通りがほとんどなく、静かにゆったりと過ごすことができました。富士山を目の前にした源泉かけ流しの露天風呂付客室はもちろん清潔で快適ですし、趣向を凝らした食事と丁寧で行き届いたおもてなしのおかげで久しぶりの旅行を心から愉しむことができました。

ふふ河口湖の道案内。控えめな看板なので見逃し注意です。
ふふ河口湖の全景。2018年10月オープンの新しい宿です。
ロビーです。様々な樹木によるインテリアで、まるで山の中にそのままいるような錯覚を覚えます。
客室内。富士山を望むバルコニーと露天風呂が嬉しい限り。
部屋の窓からは河口湖と富士山が望めます。
夕方の富士山を望遠撮影してみました。
夕食です。2種類の肉料理はいずれも炎を使った素敵な演出がありました!

[PE018:Excel]円単位を千円単位に丸めて表示したい

例えば「8,645,349」のような大きな桁数の金額が並ぶ決算数字などでは、決算書などを作る際に金額を千円単位で丸めて「8,645」と表したいことがあります。こんな時、丸めた数字をひとつひとつ手で入力し直したりしていたら、大変手間ですし入力ミスの元にもなります。

こんな時はExcelの『表示形式』機能を使いましょう。金額の数値をいちいち書き換えることなく、千円単位に表示し直すことができます。

■金額を千円単位に丸めて表示する方法

①金額の入っている対象セルをマウスで選択

②マウスで右クリックし『セルの書式設定』

③『表示形式』タブ⇒『ユーザー定義』

④『#,##0』を選択し『#,##0,』に書き換える

⑤『OK』を押す

[SK053:相続]『共有分割』による遺産分割

遺産分割の方法は大きく分けて4つあります。『共有分割』もその一つです。

共有分割とは、ひとつの財産を複数の相続人で共有する相続方法です。主に別荘などの不動産に用いられます。各相続人は各自の持ち分の範囲内で使用・収益することになります。

共有分割のメリットとしては、①物理的に分離しにくい財産を手軽に分割相続できる②各相続人に公平な分割ができる③相続財産を現物そのままの状態で残せる、などが挙げられます。

逆に共有分割のデメリットとしては、①利用や処分が持ち分により制限されるので他の共有者の存在を念頭に置いた財産管理が必要になる②次の相続などで共有者が増えるたびに権利関係が複雑化していく、などが挙げられます。

このようにマイナス面も大きいため、後の事を考えると、共有分割には少し慎重になった方がよいでしょう。

[KE007:古物営業法]古物商許可の申請先

古物商になるためには『営業所』のある都道府県ごとに、それぞれの都道府県公安委員会の許可が必要となります。

ここでいう営業所とは、実態として古物営業を行う場所を指します。よってその営業所が「営業所」と名乗らずに、例えば、「本店」「支店」「店舗」「事務所」など、その他いかなる名称を使っていたとしても、営業所として扱われます。そのため、個人営業で店舗を構えていない人は、自宅を営業所とみなして許可申請を行います。

もし一つの県の許可しか受けていない場合でも、同一県内であれば複数の営業所を持つことが可能です。その際には、営業所の新設や廃止、移転等のタイミングで都度届け出るだけでよく、追加の許可申請を行なう必要はありません。

[SK052:相続]『換価分割』による遺産分割

『換価分割』とは相続財産を金銭に換えてから遺産分割する方法です。そのままでは分配しにくい家屋や土地を売却し現金化しておくケースなどが考えられます。

換価分割のメリットは、相続財産をおカネに換算することでその分配が容易となる点にあります。現物を分ける方法では、なにかと利害の衝突が起こりやすいものです。

逆にデメリットとしては、手間や費用が余計にかかってしまう点が挙げられます。例えば売却するにもそれなりの手続きやコストがかかりますし、その売却益に対しても所得税や住民税が課税されてしまいます。また現物を手放すことになるのでそれがデメリットになる方もいるでしょう。

換価分割を上手に活用して、相続人全員が納得できる公平な遺産分割を行いましょう。

[PE018:Excel]複数セルの数値を掛け合わせる方法

「販売価格×卸率×数量=卸値」のような計算をExcelで行う場合を考えてみます。「販売価格」がA1に、「卸率」がB1に、「数量」がC1にそれぞれ入っていたとすると、「卸値」をD1に表示させるには、D1に『⁼A1×B1×C1』と入力すればいいですね。今回は3つの数値を掛け合わせただけなのでこの方法でもいいと思います。

しかし、掛け合わせる数値が10個も20個もある場合ではどうでしょう。上記の方法ですと式の入力がすごく大変ですし、どこかで間違えてしまいそうです。

そんな時は『PRODUCT』関数を使うと便利です。

例えば、A1、B1…Y1にそれぞれ入っている25個の数値を全てかけ合わせてZ1に表示させるには、Z1に『⁼PRODUCT(A1:Y1)』と入力します。

これなら簡単ですし間違えも防げますよ。

[PW007:Windows10]SurfacePro5のUEFI

SurfacePro5のような今日のパソコンでは、電源を入れるとまず最初に裏でUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)という制御プログラム(ファームウェア)が立ち上がり、そこでCPUやマザーボード上の各種ハードウェアのチェックを行なっています。従来のパソコンでも同様の役割をもつものとしてBIOS(Basic Input/Output System)というものがありましたが、仕様が古すぎるため最近では淘汰されつつあります。UEFIはこのBIOSの仕様を現代版に拡張した新BIOSといえるものです。

さて、そのUEFIですが、SurfacePro5ではハード面の様々な制御を行うスイッチのような作りとなっており、パソコン画面から操作が可能です。そしてこの画面を使えば、通常では操作できないハードウェア上の設定を変更することができるようになります。例えば、フロントカメラのON・OFF切り替え、起動デバイスの順序変更、タイプカバーの設定など様々なスイッチがあります。

これらのスイッチは購入時に最適な状態に設定が入っているため通常は触る必要はありません。しかし万一のトラブル時の対応などに、UEFIの存在自体は覚えておくと役に立ちます。

■SurfacePro5でUEFIの操作画面を表示させる方法

『音量の+ボタンを押し続けながら電源を入れる』

SurfacePro5のUEFIで個人的におすすめな機能は『Enable Battery Limit』です。これはバッテリー充電を50%までとするリミッター機能です。これによりバッテリーの劣化スピードを抑えることが期待できます。もちろん稼働時間も半分になるので、私のようにそれでも構わない人向けですよ